Nº 3 シュークリーム

時代を超えて手から手へ渡されるずっしりとした重み

昭和初期から続く冬の情景

新洋軒がシュークリームを作り始めたのは、昭和初期のことです 。砂糖そのものが大変貴重だった時代、このお菓子は特別な存在でした 。当時からシュークリームが販売される時期は、冬の期間に限られています 。キーンと寒さが厳しくなる頃、厨房からバニラの甘い香りが漂い出すのは、昔も今も変わらない新洋軒の冬の景色です 。

素材が語る誠実な重み

中には、たっぷりのクリームが詰まっています 。手に持ったときに感じる「ずっしりとした重さ」は、カスタードだけで作る特徴だと思います。「皮とクリームの黄金比❗これだけは変えないで」と言ってくださる嬉しいお客様の声を大切にしています。材料は、ミルク、砂糖、小麦粉、卵、油脂、そしてバニラだけという、ごくシンプルな構成です 。余計なものを加えず、基本の素材を丁寧に炊き上げることで、素朴ながらもハートに届く味わいが生まれます 。

変わりゆく道具と変わらぬ志

長い年月の中で、お菓子を作る道具はかなり変化してきました 。効率や精度を求めて進化を遂げた道具たちは、今の新洋軒の仕事を支えています 。道具の変遷については、また別の機会に詳しくご紹介できればと思います 。現代では甘さを控えたお菓子が好まれる傾向にありますが、私たちは「おいしさ」と「健康」、そして「懐かしさ」を両立させながら、新洋軒らしさを表現し続けていきたいです 。


ちょっぴり特別なシューも作りました