Nº 1 ロイヤルライス

二代目妻が考案。ビーフシチューから生まれた一皿

ビーフシチューから生まれた独自の構成

ロイヤルライスは、新洋軒の看板メニューであるビーフシチューの味わいを活かすため、二代目の妻によって考案されました 。当時から一般に親しまれていたケチャップ味のオムライスとは一線を画し、ご飯とシチューの相性を第一に考えたスペシャリテです。ソースの旨味を白いご飯にからませ、柔らかいビーフと一緒に一口でほおばる瞬間のなんと幸せなこと。新洋軒の大人気料理です。

時代とともに深化する製法

初代が調理していた当時は、小麦粉を炒めてトマトピューレーとスパイスを加え、肉を煮込むという極めて簡素な材料で仕上げられていました。昭和50年頃を境にレシピは大きく変化し、大量の野菜を贅沢に投入するようになります。現在は、煮出したソースをさらに細かいメッシュで濾す工程を加え、不純物を取り除きながら、滑らかで脂っこさを抑えた現代的な味わいへと進化しています。

卵に込めた昭和の思い

昭和の時代、卵は非常に貴重な食材でした。そのため、現代料理に見られる厚みのある「とろとろ」の卵を多用する手法は、当時としては一般的ではありませんでした。ロイヤルライスが現代に引き継いでいるのは、薄く焼き上げた卵に僅かな焼き色をつけた仕立てです。この薄焼き卵が放つ、かすかな香ばしさが、濃厚なソースの香り、えも言われるなつかしさを醸し出すよう設計されています。

厨房からは、デミグラスソースが静かに沸き立つ音と、卵を焼き上げる瞬間の香ばしい匂いが漂っています。時代に合わせて姿を変えながら、今日も新洋軒のメニューにその名を連ねています。